【識者談話】米軍は接触者洗い出しを 県民も封じ込めよう 高山義浩医師


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 米軍は、調査により濃厚接触者を特定し、検査を実施して活動を自粛させたとしている。しかし、把握しきれなかった人たちもいるはずで、特に基地外での接触者の特定が不十分だ。あと1週間は感染者の確認が続くだろう。対策が不十分であれば、数週間にわたる可能性もある。米軍による徹底した接触者の洗い出しと防止策を期待したい。

 県民も封じ込めに協力してほしい。7月4日のパーティーに参加した人は18日までは不要不急の外出を自粛すること。学校や職場はいいが、ナイトスポットへの出入りは控え、高齢者に会うことも避けてほしい。18日までは体調を自己管理し、症状があれば速やかに検査を受けてほしい。県の相談窓口(電話 098―866―2129)に受診方法を相談してほしい。

 ナイトスポットで働く人たちは、マスク着用での接客を心掛け、客が触れた物を片付けた後はアルコール消毒や手洗いを徹底してほしい。換気をこまめにし、店内の混雑を避ける。体調不良の時は必ず仕事を休み、特に米軍関係者と接触があった人は、速やかに検査を受けることを勧める。

 そのほかの人たちは感染予防を心掛けつつも、これまで通りに生活してもらえればと思う。現時点で米軍は感染経路が追えている。地域で流行しているとまでは言えず、外出を自粛したり、店を閉めたりする必要はない。