米軍基地内の行動履歴を公表 コロナで海兵隊 感染者の基地間移動も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
海兵隊が作成した追跡地図。各地点をクリックすると、感染者が訪れた基地内の建物名や日時を見ることができる(米軍サイトから)

 在沖米軍基地内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、在沖米海兵隊は16日、米軍内の感染者の行動履歴を記した地図を海兵隊ウェブサイトで公表した。キャンプ瑞慶覧(フォスター)やキャンプ・シュワブといった、感染が確認されていない基地にも感染者が訪れた形跡がある。感染させる可能性のある時期に基地間を移動していたことが分かる。

 海兵隊が陽性者の行動を追跡調査し、その結果を地図に落とし込んだという。感染者が14日以内に訪れた場所を示しており、特に感染確認の72時間以内に訪れた場所を赤い印で分かるようにしている。訪れた建物の名称や日付、時間も記されている。

 掲載しているのは基地内の訪問歴で、基地外での行動は示されてない。全て記しているのかどうかも不明。

 在沖米海兵隊は16日、フェイスブックなどで地図を紹介した。米軍関係者が感染者と接触した可能性があるかどうかを確かめるために作成し、「もし感染者と同じ日時に同じ場所にいたら感染リスクがあるので2週間は細心の注意を払って」と求めている。

 これまで在沖米海兵隊は感染者数や行動歴を一部しか開示しておらず、県内では公表を求める声が上がっていた。

 追跡地図は次のURLで見ることができる。https://www.mcipac.marines.mil/COVID-Trace-Tracking/