沖縄の米軍基地で新たに3人感染 計141人、基地外居住「数人」と河野防衛相


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米軍嘉手納基地

 県は17日、今月14日に新型コロナウイルス感染が判明した嘉手納基地所属の2人のうち1人が基地の外に居住していると公表した。感染判明後は基地内に隔離され、日本人の濃厚接触者はいないという。一方、河野太郎防衛相は17日の記者会見で基地外に住む嘉手納基地所属の感染者は「数人」との認識を示した。同日、新たに普天間飛行場で2人、キャンプ・ハンセンで1人の感染が確認され、米軍関係感染者は累計で141人となった。

 県によると、米軍から寄せられる感染者情報で、居住地については、嘉手納基地からは提供があるが、海兵隊からはないという。

 日米地位協定では、米軍人や軍属、家族は外国人の登録と管理に関する日本の法律の適用外と規定され、2014年以降、米軍の構成員などの人数は日本側に提供されていない。

 米軍は県に基地の内外に住んでいる米軍人などの人数を提供してきたが、12年からテロ警戒などを理由に市町村別の人数を通知していない。新型コロナの大規模なクラスター(感染者集団)発生という非常事態においても、感染者の居住地情報は一部しか提供されていない。

 県は17日、基地従業員12人を含む41人を対象に新型コロナの検査を実施したが、感染はゼロだった。