今帰仁村でも種牛「安福久」と血統不一致 熊本の購買者は損害賠償請求へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 2014年1月に今帰仁家畜市場に出荷された子牛1頭で、血統不一致が見つかったことが分かった。購買者の杉本本店(熊本県)が独自で自社農場の牛150頭を抜き打ち検査したところ、種雄牛「安福久」の血統を引くとして今帰仁市場から購入した牛に不一致が判明した。

 同社の杉本知彌会長は「あってはならないことだ」と批判し、損害賠償を求める考えを示した。

 今月15日、杉本本店が沖縄で購入した牛から生まれた牛で、血統不一致が発覚したという。今帰仁家畜市場で購入した牛は安福久ではなく、「百合茂」の血統牛だったという。

 杉本本店は、過去にも伊江家畜市場で購入した牛から血統不一致が見つかっており、今回で2頭目。

 杉本会長は「肉を卸す企業として末端に消費者がいる。血統不一致は簡単な問題じゃない」と語尾を強めた。