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太平洋高気圧を回り込む湿った空気の影響で、沖縄地方は17日、大気の状態が不安定となり各地で激しい雨が降った。沖縄気象台は、18日にかけて発達した積乱雲の下での落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意するよう呼び掛けている。
気象庁によると、渡名喜村では午前7時半までの1時間降水量が最大65・0ミリを記録し、渡名喜地点における7月の観測史上最大を更新した。1時間降水量は那覇市で最大64・0ミリ、渡嘉敷村で50・5ミリ、南城市で47・0ミリと各地でまとまった雨を観測した。
豊見城市、八重瀬町、うるま市でそれぞれ1件、浦添市で3件の道路冠水が確認されたほか、沖縄市松本で石積みが高さ3メートル、幅9メートルにわたり崩落した。人的被害などは確認されていない。出勤時間と重なり、各地で渋滞が発生した。
沖縄市松本の教会の敷地では、大雨の影響で高さ約3メートル、幅約9メートルにわたって石積みが崩落した。けが人はいなかった。沖縄署は教会に避難を呼び掛けた。沖縄市は規制線を張り、近づかないよう呼び掛けている。
目撃者によると午前10時45分すぎ、「ゴロゴロ」という大きな音が聞こえたという。現場付近に通行人などはいなかった。