苦境のスナック応援しよう ラジオで発信、与那原・オリオン通りの名物ママ


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ラジオ番組の中継で軽妙な会話で場を盛り上げる前里美江子さん(前列右)=15日、与那原町与那原のスナックしおん

 【与那原】新型コロナウイルスの流行で苦境に立たされている県内のスナックを応援しようと、ラジオ番組「スナック・ラジオ沖縄」(ラジオ沖縄)が15日夜、県内で放送された。与那原町与那原のオリオン通りにあるスナック3軒と中継を結び、店の名物ママとの楽しい会話で盛り上がった。

 番組は15日午後8時から2時間、生放送した。パーソナリティーを津波信一さんと玉城美香さんが務め、中継リポーターを山原麗華さん、ただのあきのりさんが担当した。番組ではスマートフォンのアプリを通じ、リスナーから与那原地区飲料業組合への寄付金も募った。

 「スナックしおん」では「キャサリンママ」こと前里美江子さん(65)がおいしい手料理とお酒でリポーターをもてなし、軽妙な会話で番組を盛り上げた。コロナ禍で「しおん」も4月末から2週間、店を閉めていたが、現在はだいぶ客足が戻ってきたという。前里さんは「常連のお客さんに助けてもらった。スナックは気楽に入れる良さがある。番組を通じて、スナックのいいところをアピールしたい」と話した。

 番組を企画した知名定勝プロデューサーは「スナックは個人事業者が多く、困っているという声を聞いた。そこにエールを送りたかった」と話す。ラジオ沖縄は、他の地域で第2弾を制作することも検討しているという。