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第11管区海上保安本部(葛西正記本部長)と中部徳洲会病院(伊波潔院長)は18日、同病院屋上ヘリポートの使用協定を締結した。傷病者を医療機関に直接搬送することが可能となり、救命率の向上が期待される。同本部によると、ヘリポートの使用協定締結は県内で初めて。これまでは海保のヘリで搬送した傷病者は那覇航空基地などで救急車両に引き継ぎ、陸路から医療機関に搬送していた。
同日、実際に海保のヘリが同病院の屋上に着陸し、傷病者搬送のデモンストレーションをした。葛西本部長は「海難の現場と高度な医療機関を直結させることができる。非常に心強い」と搬送時間短縮による救命率の向上に期待した。伊波院長は「少しでも救命できるように頑張りたい」と意気込んだ。
同本部は今後も海保のヘリが直接搬送できる施設を備えた医療機関と協定を締結していく方針だ。8月開院予定の友愛医療センター=豊見城市=と運用検証に向けて調整している。