沖縄防衛局、日本人基地従業員を未検査 米軍普天間飛行場 コロナ感染者の行動履歴できず


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 【宜野湾】米軍関係者の新型コロナウイルス感染拡大で宜野湾市議会の上地安之議長らの要請を受けた沖縄防衛局は17日、普天間飛行場内の感染者に関する行動履歴が確認できておらず、日本人の基地従業員ら濃厚接触者のPCR検査ができていないと説明した。防衛局の田中利則局長らと面談した市議が明らかにした。

 市議会は同日、感染防止対策や情報開示を求める意見書を田中局長に手渡した。

 面談は冒頭のみ報道陣に公開された。面談した市議によると、防衛局側は感染者の行動履歴で濃厚接触者が分かった場合はPCR検査を速やかに実施したい考えを示した。

 キャンプ・キンザーと嘉手納基地の日本人従業員は15人のPCR検査を進め、10人が陰性、5人が結果待ちとの報告もあった。

 田中局長は冒頭、海軍病院と県が情報共有していると説明。海兵隊の警戒レベルが「C++(チャーリープラスプラス)」で、基地外居住者は通勤のみ、基地居住者は外に出られない制限になっているとした。