タクシー運転手や飲食店従業員ら198人にPCR検査 基地地元の金武町で


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金武町内の飲食店の従業員やタクシー運転手ら対象に無料で実施されたPCR検査=19日午前、金武町総合保健福祉センター

 【金武】米軍キャンプ・ハンセン(金武町など)の新型コロナウイルス感染拡大を受け、県医師会は19日、金武町内の飲食店の従業員や利用客、タクシー運転手らを対象としたPCR検査を、町総合保健福祉センターで実施した。198人が無料で検査を受けた。結果は20日に判明する。県は、基地従業員を対象にPCR検査を近く実施することも検討している。

 陽性の可能性のある人と長時間接触した人を対象に検査を受け付けたが、午前9時の開始前から「接触していないが不安だ」と訴える町民らも多数訪れた。県医師会は「不安の解消も必要」と判断し大半を受け入れた。

 検査を受けたタクシー運転手の男性=同町=は「ハンセンが拠点なので客の大半が米軍関係者だ。30人近く乗車する日もある。基地の外も安心できないので、しばらくは仕事を休むしかない」と語った。

 町内の理髪店で働く60代女性=うるま市=は「スタッフは手袋をして客も検温するなどの対策をしているが、不安は拭えない」と訴えた。