沖縄、10代含む3人感染 知事「学校に差別持ち込まないで」


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 県は20日、いずれも那覇市在住の10代と40代会社員女性の2人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。2人はいずれも19日に県が発表した感染者の濃厚接触者で、同日、無症状でPCR検査を受けていた。また、琉球朝日放送(QAB、那覇市)は、派遣社員で報道制作局の20代の男性ディレクターが新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。玉城デニー知事は、子どもの感染が連日確認されたことを受け、記者会見で学校に偏見や差別が持ち込まれないよう配慮を呼び掛けた。県と県教委が学校で感染が拡大しないよう万全の対策を講じることを強調した。

 20日に感染が確認された10代が通う学校は、21日から臨時休校する。

 19日に感染が確認された中部保健所管内の10歳未満の小学生男児について、県によると、12日に親戚と集まって食事し、その中に熱がある人が複数いたという。親戚の1人は別の日に感染が判明した人との濃厚接触を疑われてPCR検査を受けたが陰性で、現在、再検査をしている。親戚の中に米軍関係者と接触した人がいるかなどは「調査中」としている。

 QABで新たに感染が判明した20代の男性ディレクターは、同社によると、今月18日に感染が判明した報道制作局の40代男性社員と同じ職場で働いていた。

 県のPCR検査は金武町で19日に実施した198件のうち93件分を含む121件で全員陰性だった。県内の累計感染者はQABの20代男性を含めると154人となった。米軍関係者の新たな感染者はいなかった。米軍関係者の感染者は計143人。