東京・銀座わしたショップに首里城正殿出現 ビル壁面に大型画像貼り出し、沖縄観光を首都圏にPR


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入居ビルの壁面に焼失した首里城正殿と沖縄の海の大型画像の掲示を始めた銀座わしたショップ本店=23日、東京都中央区

 【東京】銀座わしたショップ本店(東京都中央区銀座)は23日から、沖縄の元気を首都圏で発信しようと、入居ビルの壁面に焼失した首里城正殿と沖縄の海の大型画像の掲示を始めた。掲示は来年3月22日まで続ける。首里城再建に加え、新型コロナウイルスで需要が減少している沖縄の物産や観光への支援を呼び掛ける。あいにくの雨だったが、壁面の画像を見上げる通行客らの姿もあった。

 この日は併せて、店頭で募っていた首里城復興支援募金233万円を上間司・沖縄県東京事務所長に贈呈した。既に贈呈した分と合わせて、銀座本店からの募金は1400万円、わしたショップ全体では2318万円となった。

 店頭では首里城焼失時に使われていた瓦が展示され、来客は在りし日の首里城の様子を思い起こすように眺めていた。地下の展示コーナーにはオキナワグラフの提供で焼けた首里城の以前の復元の様子を写真で紹介している。マンゴーの試食も提供された。

 前田展野店長は、壁面の画像掲示について「首里城再建に多くの方から励ましの言葉や募金をいただき、そのお礼の意味も込めている。また新型コロナウイルスの感染者が増えてきているが、また沖縄の観光も忘れないで、という思いも込めた」と話している。【琉球新報電子版】