高度5000メートルの「目」、無人偵察機を陸自那覇駐屯地が公開


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 陸上自衛隊第15旅団は22日、那覇市の駐屯地で、報道陣向けの勉強会を開催した。3月に同旅団に新編された第15情報隊に配備される米国製の無人偵察機「スキャンイーグル」を公開した。偵察機は目視では確認できない高度5千メートル以上から地上や海上を撮影し、昼夜を問わず同時中継で部隊に映像を配信できる。

 多機能センサー搭載時の機体全長は約1・7メートルで、全幅は約3・1メートル、重量は18キロ。追加で3・4キロの荷物を搭載できる。軽量のカタパルト型発射装置と回収装置により離着陸ができ、滑走路を必要としない。有事や災害時の情報収集に活用する。同偵察機は沖縄を含む全国4カ所の駐屯地に配備されている。実際の任務に使用したことはない。航続距離や滞空時間、価格などは「任務遂行に支障が出る」として明らかにしなかった。

 一方、101不発弾処理隊の活動も説明した。1972年度から2019年度までに3万8016件、約1823トンが回収された。過去には1日最大9回緊急出動することもあった。