完泳!ハナリ島「あはりっ子」の心意気 ケラマブルーを元気いっぱい 渡嘉敷・阿波連小


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【渡嘉敷】渡嘉敷村立阿波連小学校(大村朝彦校長、児童20人)の立地特性を生かし、地域の協力で行う学校行事「第32回・ハナリ島遠泳」が14日行われた。児童全員が阿波連ビーチと、約1キロの沖合に浮かぶ無人島ハナリ島の間の「大海原」を見事に完泳し、“あはりっ子”の心意気を示した。

全員が完泳し達成感いっぱいの笑顔でハナリ島をバックに記念撮影に納まる児童ら=14日、渡嘉敷村の阿波連ビーチ

 児童たちは日ごろからPTAや地域の協力を得て水泳学習などで練習に取り組んでおり、自信を持って3段階の完泳賞に挑んだ。

 教職員、保護者、地域ボランティアと一緒に3隻の渡し船に分乗してハナリ島に渡り、大村校長の合図で午後2時ごろハナリ島からゴールの阿波連ビーチに向けて一斉にスタートした。

 1、2年生らの初心者はライフジャケットなどを着けて泳ぎ、深さ約4メートルの海底が見える波穏やかなケラマブルーの海原を伴泳者や伴走船などに見守られ、「頑張れ!」の声援や励ましを受けた。途中の浮島で一休みしゴール目指して力泳、地域住民らが小太鼓を鳴らし応援する中、約40~45分で全員が笑顔でゴールした。ビーチでの閉会式では「スーパー完泳賞」「パーフェクト完泳賞」が発表され盛大な拍手が送られた。

安全確保のため途中の浮島でひと休みする児童

 荻堂純希さん(5年)は「いつもより泳ぎやすかった。パーフェクト完泳賞でうれしい」と満足げ、関根美祈(みのり)さん(4年)は「透明な海で魚やサンゴを見ながら自分のペースでうまく泳げた」と満面の笑みを浮かべた。

(米田英明通信員)