「第44回全国高等学校総合文化祭(2020こうち総文)」が31日、開幕した。写真部門は入賞作が発表され、県勢は県立知念高校3年の島袋禎礎(ともき)さん(17)の作品「名勝負」が奨励賞に選ばれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今回はインターネット上の「WEB SOUBUN」を開催しており、特設サイトで出場校の作品を見ることができる。
島袋さんは遠足の時に行われた生徒の腕相撲を写した。上半身裸になり、勝負が決まる寸前まで頑張る選手と、声援を送る周りの友達を活写した。
選考員講評で「まさに勝負がつく寸前を激写、ぎりぎりのところで持ちこたえながらさまざまな感情が交錯している男子生徒の表情がたまらない。声援を送る生徒一人一人の表情も作品を盛り上げている」とたたえている。
1年生から写真を始めたという島袋さんは「まさか入選するとは思ってもいなかった」と語り、喜びに浸った。
合唱、吹奏楽などは特設サイトで演奏動画が公開される予定だったが「準備中」の状態で見られない。使用した音楽の著作権問題があるとみられる。
総文祭は10月31日まで開催しており、事務局は準備が整い次第、順次作品を公開する。