国際通りで5ヵ月ぶりに歩行者天国 新たに「マルシェ」も にぎわい少しずつ


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約5カ月ぶりにトランジットモールが開催され、少しずつにぎわいが戻りつつある国際通り=26日、那覇市松尾

 那覇市国際通り商店街振興組合連合会は26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していたトランジットモールを約5カ月ぶりに再開した。3密を避けながら活性化を図るため、路上で物販や飲食の提供を行う「国際通りマルシェ」も新たに始めた。

 マルシェは、国がコロナ対策として飲食店などの路上利用の許可基準を緩和した措置を活用した。沖縄総合事務局によると、歩道だけでなく車道も使うのは全国初。毎週日曜日に行う。第1回は県庁側入り口近くの約65メートルの区間で開催した。通りの片側半分を囲み、入り口を設けて検温などの対策を取った。マグロの刺し身が無料で振る舞われると、来場者は距離を保ちつつ列をつくった。

 同連合会の真喜屋稔理事長は式典で「国際通りが安全、安心、快適な環境でウィズコロナを過ごせる場所になることを宣言する」と述べた。県が警戒レベルを引き上げつつも緊急事態宣言は出さなかったことには「まずは一安心。また宣言が出たらダメージが大きい」とした。ゴーヤージュース店の西銘直子店長(43)も緊急事態宣言については「なるべくしてほしくないけど感染拡大も心配だ」と複雑な表情。「もっと地元客が来る通りに変えたい。土曜の夜にトランジットモールをしてはどうか」と話した。