同じ飲食店で4人が感染 クラスターの恐れも 沖縄県内コロナ感染


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 沖縄県はこれまで感染が確認された新型コロナウイルスの患者の感染経路から、同じ飲食店での接触で4人の感染が確認されたと明らかにした。今後、同じ店舗関連で感染者がもう1人確認された場合は、クラスター(感染者集団)になる可能性があるとの認識を示した。クラスターが発生した場合の飲食店や地域の公表について大城玲子保健医療部長は「クラスターが発生している状況や(濃厚接触者が)特定できない状況であれば、検討する必要がある」とした。

 県が26日に発表した県内の新規感染者6人のうち、県内患者との接触が確認されたのは、那覇市に住む40代男性会社員と20代飲食業女性、浦添市の30代飲食業女性だった。このうち20代女性と30代女性の2人は24日に県が感染を発表した50代女性が働く飲食店の同僚だった。3人が働く飲食店は酒を出す店で、接待を伴う店かどうかは確認できていない。この従業員の女性3人と、25日に県が発表した50代男性の4人が同じ飲食店での接触者だった。県は50代男性について「従業員ではないと思われる」とした上で、同じ店舗でのさらなる感染について「今後調査を進める中で出てくる可能性はある」とした。

 県は20代女性と30代女性の2人は保健所で濃厚接触者を把握できているとする一方、24日に発表した同じ飲食店で働く50代女性の推定感染経路は現在も調査中。玉城デニー知事は26日の会見冒頭で「今月に入って感染が確認された事例に夜の繁華街における感染や経路がはっきりしないケースも増えた」とコメントした。

 このほか、26日に新規に感染が判明した那覇市に住む会社経営の50代男性と宜野湾市の会社員40代男性は感染経路を調査中。宜野湾市に住む飲食業の20代女性は県外患者との接触があった。

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