ボクシング江藤が現役引退「年齢とともに限界」 元WBAフライ級暫定王者


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WBCスーパーフライ級世界王座戦を前にジムの具志堅用高会長(左)と意気込みを語った江藤光喜=2015年11月、東京都杉並区の白井・具志堅スポーツジム

 ボクシング東洋太平洋(OPBF)の元フライ級王者で世界ボクシング協会(WBA)フライ級暫定タイトルマッチも制した本部町出身の江藤光喜(こうき)(32)(北部農林高出)が28日で現役引退する。7月末に閉鎖となる白井・具志堅ジム所属。同ジムが27日に発表した。江藤は「いつも魂は沖縄にあった。背中を押してもらった」と地元のファンへ感謝の思いを語った。戦績は31戦24勝(19KO)5敗1分け1無効試合。

 2008年にデビュー。13年に敵地タイでのWBAフライ級暫定タイトルマッチを制した。県勢では平仲信明氏以来、21年ぶりの世界王者の快挙だったが、日本ボクシングコミッションは当時、暫定王座が乱立しており、国内では王者と認定しなかった。14年には東洋太平洋王座決定戦でフライ級のタイトルを取ると、2度防衛した。

 15年11月に世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級タイトルマッチに挑んだが、王者のカルロス・クアドラスに惜敗した。

 近年は米国での興行に出場するなど、返り咲きを目指していた。「まだやれるんじゃないかと信じてやってきたが、年齢とともに身体の不調があり、限界を感じていた」と引退の理由を説明した。

 今後は長年のトレーニングで積んだ知識を生かし、トレーナーとしてオンライン上でボクシングを取り入れたエクササイズを教えていくという。江藤のエクササイズの情報は専用ホームページから。https://kokisyokai.amebaownd.com/