引退の江藤「いつも魂は沖縄に」「目が二重に見え潮時」 一問一答


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
WBCスーパーフライ級世界王座戦を前にジムの具志堅用高会長(左)と意気込みを語った江藤光喜=2015年11月、東京都杉並区の白井・具志堅スポーツジム

 ボクシング東洋太平洋(OPBF)の元フライ級王者で世界ボクシング協会(WBA)フライ級暫定タイトルマッチも制した本部町出身の江藤光喜(こうき)(32)(北部農林高出)が28日で現役引退する。

 江藤の一問一答は以下の通り。

 ―引退の理由は。

 「身体の限界を感じた。練習量もコロナ前に減り、選手兼トレーナーをしていた。昨年の試合から目が二重に見え、手術もできず潮時だと思った」

 ―具志堅用高氏を「神のような存在」と慕った。ジム閉鎖の影響は。

 「直接は関係ない。ただ、古い考えかもしれないが移籍という選択は想像もしなかった。具志堅会長には感謝しかない」

 ―世界王者にもなった。

 「日本人でタイでチャンピオンになったのは初めてだった。よくやったなあと人ごとのように思っている」

 ―これまでどのような心境で続けていたか。

 「世界戦に敗れてからは身体の調子が少しおかしくなっていた。でも、やっぱり悔しくて、もっとやってみようと続けていた」

 ―比嘉大吾については。

 「世界王者になって『自分も』と火をつけてもらって感謝している。一緒に沖縄にベルトを持って帰ろうと約束していたのが、できなかったのは残念」

 ―沖縄のファンに一言。

「沖縄の魂を常に持ってやてきた。沖縄があっての江藤光喜だった。これからの新たな挑戦にも応援をお願いします」


 今後は長年のトレーニングで積んだ知識を生かし、トレーナーとしてオンライン上でボクシングを取り入れたエクササイズを教えていくという。江藤のエクササイズの情報は専用ホームページから。https://kokisyokai.amebaownd.com/