沖縄観光客、4連休は2月連休の半分 GoTo期待集まるが…データ分析


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 23~26日の4連休に沖縄県外から那覇空港を訪れた人は1日平均2788人で、連休前までの2割増の人出となったことがビッグデータ分析で分かった。「Go To トラベル」の開始など沖縄観光の回復に期待が集まっているが、新型コロナウイルスの影響で国内客が大幅に落ち込む前の2月22~24日の3連休は1日平均5742人だったため観光入客は以前の半分以下となっている。

 政府による緊急事態宣言が発令されていた5月2~6日の大型連休中には、那覇空港周辺で計測された県外居住者の人数が1日平均235人にとどまり、2月の3連休と比較して約94%減の落ち込みだった。7月に入って航空路線の減便措置が緩和された影響などで、県外からの流入は2千人台にまで回復している。

 7月23~26日の4日間のうち那覇空港周辺で県外居住者の人数が最も多かったのは最終日の26日で、3459人に達した。連休を終えて帰宅する人が集中したと考えられる。

 「Agoop(アグープ)」が那覇空港で県内居住者を含めた人出を分析したところ、26日の午後1時台は、政府の緊急事態宣言が出された4月7日の午後1時台と比較し、滞在人数が55・5%増加した。

 アグープの調査は、スマホアプリから位置情報を得て、沖縄都市モノレール那覇空港駅から半径500メートルの範囲に1時間滞在した人を「1人」とカウントしている。位置情報の行動履歴などから推定居住エリアを選定し、県外からの流入傾向を方面別に分析した。