災害情報伝達に貢献 FMよみたんを表彰 東日本大震災後から災害情報番組放送


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 【読谷】FMよみたんの仲宗根朝治社長や防災士の資格を持つパーソナリティーの比嘉美由紀副局長が8日、石嶺伝実村長を訪ね、村内で防災・災害情報の伝達に貢献したとして、沖縄地方非常通信協議会から表彰されたことを報告した。同協議会は災害などの非常時に通信の円滑運用を目的に設立され、国や地方公共団体、電気通信事業者などの104団体で構成する。FMよみたんは村の推薦で表彰された。

表彰を石嶺伝実村長(左から3人目)に報告する仲宗根朝治社長(同2人目)や比嘉美由紀副局長(同4人目)=8日、読谷村役場

 FMよみたんは東日本大震災の1カ月後から現在まで、防災士の資格を持つスタッフが災害情報番組を毎週1回放送し続けている。また台風などの災害時には24時間体制で行政や警察、消防のほか沖縄電力や沖縄気象台などと協力して、村民の命や生活を守る情報を届けてきた。

 2018年に防災士の資格を取得した比嘉副局長は「防災番組を担当する中で、より専門的な知識を身に付けることでリスナーに自信を持って情報を伝えたいという思いが強くなった」と振り返る。日頃から情報を届けることで村民の防災意識も高まっていると実感していると言い「今後もFMよみたんを挙げて防災情報を発信していきたい」と気持ちを新たにした。

 仲宗根社長は「新型コロナウイルスの感染拡大も含め、地域に根付いた情報を適切に、迅速に伝えることがいかに大切かということを実感した」と強調した。

 石嶺村長は「常に非常時を想定した取り組みは素晴らしいし、心強い。村民を代表して感謝申し上げる」と謝意を述べた。