来春高卒求人大幅減、0.45倍 沖縄労働局の速報値 コロナが影響


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 沖縄労働局は29日までに、2021年春に県内の高校を卒業する学生を対象にした新規学卒求人が、0.45倍(速報値)だったと発表した。20年3月卒の求人倍率は7月末時点で1.19倍だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、県内経済が影響を受けたことにより、求人が大幅に減少した。

 新規高卒求人の受理状況は6月の1カ月間で、求人件数が304件(前年同月比45.2%減)、求人数は930人(同58.2%減)だった。

 6月末時点の就職希望者は2059人で、求人数と約2倍の差が開いている。

 産業別では、宿泊・飲食サービス業が105件(前年同月比79.0%減)、卸・小売業が105件(74.9%減)で、求人が大幅に減少した。

 職業安定課は「今年7月末も(求人倍率が)1倍に届かない可能性がある。コロナが収束し、観光関連産業の回復が見えないと、求人は伸びない」と説明した。