沖縄の繁華街、那覇市松山でPCR検討 注意喚起でちらしも送る


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 那覇市松山で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、城間幹子市長は29日、松山の飲食店従業員らを対象にしたPCR検査の実施を検討する考えを示した。今後、県や那覇市医師会と調整を進める。松山の飲食店約900店舗に28日、注意喚起のちらしを送ったことも説明した。

 29日に開かれた危機管理対策本部会議後の会見で、城間市長が報道陣に答えた。注意喚起のちらしには感染対策のチェックリストを載せ、症状が出たら市保健所に電話で相談するよう呼び掛けている。

 市保健所への相談は先週、1日平均40件弱だったが、27日は126件、28日は143件に上った。

 城間市長は市民に感染対策を取ることを求めつつ、休業要請や県外からの渡航自粛要請はしない考えを示した。「経済を回したいという気持ちもあるだろうし、『来ないで』とは言えない。来るならしっかりと体調の確認をしてほしい」と述べた。