サッカーJ2 FC琉球、ジュビロ磐田と引き分け 終盤追いつかれ2―2


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー明治安田J2の第8節は29日、各地で行われ、FC琉球はタピック県総ひやごんスタジアムでジュビロ磐田と戦い、2―2で引き分けた。4敗4分けで勝ち点4の21位。昨季J1だった相手に先行する展開をみせたが、最終盤に追い付かれた。次節は8月1日、ファジアーノ岡山と岡山県のシティライトスタジアムで戦う。


◇多彩な攻撃、後半に消え

琉球―磐田 後半35分、クロスを頭で合わせゴールを決める琉球の上原慎也=29日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 1―1で防戦一方の苦しい展開の中、途中交代の上原慎也がチームの掲げる「複数得点」に貢献した。後半35分、左SB沼田圭悟がゴール前にクロスを上げる。「何度も練習でやってきた」と、イメージ通りに駆け上がった上原が頭で合わせゴールネットを揺らし2点目を奪った。今季初の得点に「早いボールに反応できてよかった。圭悟に感謝」と喜んだ。

 前半はミドルシュートやドリブルで崩すなど多彩な攻撃でゴールを脅かした。前半14分、田中恵太が右サイドからグラウンダーで中央に入れると、受けた山口和樹が縦のスルーパス。前線の池田廉が受け、「いいパスがもらえたので後は流し込むだけ」と落ち着いて1対1を決めた。

 しかし、後半はボールをもたれる時間帯が増え、琉球らしいポゼッションサッカーをほとんど発揮できなかった。攻撃に転じても1本目のパスが通らない。少ない好機を生かして再びリードし、初勝利をつかみかけるが、次は課題のセットプレーから2失点目を喫した。後半の展開に池田は「もっとコミュニケーションを取って細かい部分ですり合わせないといけない」と反省した。

 次戦は徳元悠平ら元FC琉球の選手がいる岡山戦だ。上原は「気を緩めると失点する。心を一つにして勝ち点3をつかみたい」と気を引き締めて挑む。

(古川峻)