米軍クラスター「本国部隊から感染」海兵隊大佐が見解 独立記念日との関連は否定


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新型コロナウイルスの状況を説明する米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐=30日、キャンプ瑞慶覧

 米軍普天間飛行場とキャンプ・ハンセンで新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した件で、米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐は30日、キャンプ瑞慶覧で本紙などの取材に応じた。感染の原因を「現段階でははっきりしないが、米本国から(軍用機で)移動してきた部隊と分析している」と述べた。入国後の隔離措置について万全だったかどうか検証していると説明した。7月4日の米独立記念日前後に開かれた大規模イベントとクラスターの関連性については否定した。

 米海兵隊の新型コロナ感染拡大防止策として、異動者を対象にした行動制限やPCR検査の実施を挙げた。基地内での隊員同士の接触に伴う感染拡大の可能性は「そのような行動があったか分からないが、重視して調べている」とし「2月後半から行動制限を実施していた。その実施状況を見直している」と説明した。
 複数の訓練を「『より注意深く』という観点から中止した」と明らかにした。
 その上で「海兵隊は作戦を実行する上で即応体制をとれている」と強調した。中止した訓練の実施予定場所や具体的な内容は明らかにしていない。