那覇市泉崎の那覇バスターミナルからパレットくもじを結ぶ県道39号沿いの建物の軒下に、透明のプラスチックケースに入った赤ちゃんの写真が置かれている。建物に入居する居酒屋「つくも」によると、1カ月ほど前からあるという。通行人が落ちていた写真を拾い、持ち主の目に付くように置いたとみられる。つくもの店員らは30日、「写真を見ると、大切にしていたものだと感じる。一日も早く持ち主の元に返ってほしい」と願った。取材後、本紙が写真を保管している。
写真ケースは縦約6センチ、横約4センチ。写真2枚が背中合わせで入っている。いずれも笑顔の赤ちゃんが写っている。1枚の写真はおとぎ話の「桃太郎」とみられる衣装をまとう。置かれていた建物は、バスターミナルや那覇市役所、県庁、国際通りに向かう人が多く行き交う歩道沿いにある。つくもの店員は「見掛けた人も気になっているだろう。早く持ち主が見つかってほしい」と語った。
問い合わせは社会部(電話)098(865)5158。