沖縄赤十字病院で3人感染 院内感染は「調査中」 外来や救急を休止


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 沖縄赤十字病院は31日、看護師1人と病院を利用した患者2人の計3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同病院は新型コロナウイルスの協力医療機関として感染患者を受け入れていた。同時期に3人の感染が判明しているが、病院は院内感染の可能性について「調査中」と取材に回答した。

職員と患者の感染判明による診療休止を告知する張り紙=31日夜、那覇市与儀の沖縄赤十字病院

 病院は31日午前、外来診療や人間ドック(健診)を休止した。救急外来も休止し、救急車による搬送の受け入れも止めた。休止期間は8月5日まで。患者の転院も一時保留する。

 病院によると、3人はいずれも7月30日に感染が判明した。患者の1人は退院後に症状が出て感染が判明し、再入院した。別の患者も退院後に発症した。看護師は入院待機中という。感染経路はいずれも調査中としている。

 病院は感染予防策として、感染者がいた病棟に入院している患者や、看護師と接触した可能性のある患者、関係職員のPCR検査を実施する。感染の可能性がある病棟や診療室は消毒する。当面の間、見舞いや面会を禁止する。

 再診の予約患者については、外来化学療法や一部の処置、薬の処方は実施する。

 病院はホームページに今後の対応策を掲載し「患者をはじめ家族、地域のみなさまには大変な心配をおかけすることになり、深くおわび申し上げる」と謝罪した。