沖縄電力 決算 第1四半期赤字 コロナ影響で需要減少


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 沖縄電力(本永浩之社長)は31日、2020年第1四半期(4~6月)の連結決算(対象13社)を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響などで電力需要が減少し、売上高は前年同期比6・3%減の447億5200万円で2年連続の減収となった。

 経常損益は4億1800万円の赤字、純損益は4億100万円の赤字となった。第1四半期の損失計上は3年連続だが、前年同期より赤字幅は縮小した。

 販売電力量は同6・6%減の15億9200万キロワット時だった。家庭向けを中心とした電灯が同1・9%減の6億6400万キロワット時、ホテルや娯楽施設の休業もあり電力は同9・7%減の9億2800万キロワット時と大きく落ち込んだ。新電力への契約切り替えも影響しているという。

 販売電力量は通年でも減少を見込んでおり、通期の連結業績予想を見直し、売上高を4月の発表から31億円(1・6%)引き下げて1887億円に下方修正した。経常利益、純利益については変更はない。

 第2四半期以降の新型コロナウイルスの影響については「算定が極めて困難」として、業績予想に織り込んでいない。