南風原小の6年生、町長に防災提案 「防災バッグを全世帯に」「避難所に遊び場を」


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 【南風原】南風原小学校の6年生5人が7月28日、南風原町の防災について調べた結果を赤嶺正之南風原町長らに報告した。5人は6年生全体の代表で、学校の社会科の授業で調べた町の防災体制の“弱点”を指摘。赤嶺町長は「町の防災計画にない点を教えてもらった。皆さんに気付かせてもらったことが多い」と評価した。

南風原町の防災について授業で調べた南風原小学校6年生の代表児童と、報告を受けた赤嶺正之南風原町長(左から6人目)ら=7月28日、南風原町役場

 同小6年生は、社会科の授業で町の防災について調べ学習をした後、国語の授業でポスターにまとめた。調べたことを町に伝えるため、学級やグループを代表して5人が町役場を訪れ、赤嶺町長や町職員らに報告した。

 2組の佐事奈央さん(11)と金城咲笑(さえみ)さん(11)は、町と消防との連携や河川工事による災害対策を評価した上で「防災バッグを1世帯に一つ配ってほしい」と求めた。

 4組の山越結友(ゆう)さん(11)は、自身に小さな弟がいることを例に挙げて、町内に40カ所ある避難所に「赤ちゃんや小さい子用の遊ぶスペースをつくってほしい」と要望した。

 特別支援学級トライの新垣琉香さん(11)は「ペットも人間も命は一つしかない。ペットも避難できる避難所にしてほしい」と訴えた。

 3組の佐藤愛海(まなみ)さん(11)は「避難所(の場所)を張り紙や看板に書いてみんなに分かるようにしてほしい」と伝えた。

 報告や要望を受けた赤嶺町長は「毎年1回の防災計画の見直しで反映したい」と話した。