沖縄県内100社売上高最高 沖縄電力が3年連続首位 企業売上高ランキング19年度


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 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、2019年度の県内企業売上高ランキング(19年4月期~20年3月期、金融業除く)を発表した。上位100社の売上高合計は2兆3457億6300万円で、前年度の上位100社の売上高合計に比べて2・1%(491億5千万円)増加し、過去最高を更新した。今回ランキング入りした100社の前年度売上高合計と比べると2・8%(644億1千万円)の増収だった。

 首位は3年連続で沖縄電力だった。売上高は販売電力量の減少などで3年ぶりに減収となり、前期比0・8%減の1944億7100万円だった。2位のサンエーは浦添西海岸パルコシティの新規開業などで同4・7%増の1907億1300万円と過去最高を記録した。3位の沖縄徳洲会は、千葉県の社会医療法人木下会を19年12月に吸収合併した効果に加え既存の病院でも60億円の増収で、同16・1%増の1446億5500万円だった。

 売上高が100億円を超える企業は前期比2社増の75社となって過去最高だった。増収企業は14社減の62社、減収企業は同14社増の38社だった。

 東京商工リサーチ沖縄支店の担当者は「19年度前半は県経済が好調だったが、後半は10月の消費税増税や年度末の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。感染拡大による原油価格の下落も続いており、このままだと20年度は売上高が落ち込むだろう」と話した。

 上位10社の売上高合計は前年度比296億8800万円増加の9863億6千万円で、全体に占める割合は42・0%だった。