観光「下げ止まり」か りゅうぎん総研 判断を上方修正


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 りゅうぎん総合研究所(照屋保社長)は7月30日、6月の県内景気動向を発表した。新型コロナウイルスの影響で悪化している観光関連に下げ止まりの動きがみられることなどから、全体として「下げ止まりの動きがみられる」と判断した。景気が「一段と後退している」としていた前月の景気判断から上方修正した。

 【消費関連】スーパー売上高は既存店ベースで3カ月連続の増となった。前年同月のセールからの反動減や巣ごもり消費の一服感があったが、例年より気温が高く季節商材などが増加した。新車販売台数はレンタカー需要の低下などで9カ月連続で減少した。

 【建設関連】公共工事請負金額は港湾関連や道路、小中学校増改築などが増え、前年同月比44・5%増だった。公共、民間工事を含めた建設受注額は同4・84倍と大きく伸びた。公共工事の増とともに、サンエー宮古島シティ(仮称)の受注が反映された。

 【観光関連】主要ホテルの稼働率は前年同月比64・1ポイント減の10・4%となった。販売客室数、客室単価とも減少し、宿泊収入は同87・4%減と12カ月連続で前年を下回った。主要観光施設の入場者数は感染拡大による臨時休業があり、同83・8%の大幅減となった。