PCR検査に1000人超 那覇で松山店員対象、混乱も


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
PCR検査を受ける那覇市松山の飲食店従業員ら=1日午前、那覇市若狭の那覇港大型旅客船バース

 那覇市松山などキャバクラ店や飲食店が集中する地区で新型コロナウイルスの新規感染が相次いでいるのを受け、同市や県医師会などが1日、同市若狭の那覇港大型旅客船バースで無料のPCR検査を実施した。松山で働く飲食店従業員らを対象としていたが、その家族や関係者らも訪れ、想定していた400人を大幅に上回る千人以上が殺到。予定よりも時間を早めて検査を終えるなど混乱もみられた。関係者によると、検査結果は5日ごろ出る見込みだが、ずれこむ可能性もあるという。検査は2日も引き続き行われる。

 PCR検査は那覇市と同市医師会、県医師会などが連携して行われた。同市が実施した検査としては最大規模。感染拡大が目立つ松山地域のバー、ナイトクラブ、飲食店などで勤務する従業員を対象に2日間で800人前後の来場者を見込んでいた。

 検査は開始1時間ほど前から順番を待つ人の列が目立ち始めたため、予定より15分早めて開始。順番を待つ車の列で渋滞が発生するなど、来場者が途絶えず、終了予定時間の1時間前には用意していた千人分の検査キットがなくなった。

 対応に当たった市職員は、「松山の接客業の方を中心に限定的にやっていこうという思惑だったが、想定外の人数が来てしまった」と話していた。