来県自粛には踏み込まず クラスター抑制を優先 玉城知事の判断は


来県自粛には踏み込まず クラスター抑制を優先 玉城知事の判断は
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 玉城デニー知事は5日、感染拡大を抑え、離島の脆弱(ぜいじゃく)な医療体制を守るため、宮古島市や石垣市の接待・接触を伴う飲食店の休業要請や、県民の不要不急の外出自粛要請を県全域に拡大した。一方、県外からの来県自粛要請には踏み込まず、クラスター(感染者集団)を抑え込む対応を優先。水際対策は国の対策強化を求めるにとどまった。

 夜の繁華街でのクラスター(感染者集団)発生は、県外や島外からの来訪者などとの接触を機に客や従業員らに感染が広がったと指摘されている。

 玉城知事は5日の対策本部会議では、県外からの来県自粛要請について「特にそのような議論はなかった」と説明。「これまで通り、県外から来る方は健康観察をしてもらい、沖縄に来ても県民が自粛している状況で施設も閉園・閉館しているので、県内での行動はある一定、控えてもらえると思う」とし、具体的な対策は示さなかった。

 一方、15日までの緊急事態宣言中に警戒レベルを「感染蔓延期」の第4段階まで引き上げる可能性について指標やデータを基に判断すると説明。「もし警戒レベルを上げるとなれば、県全体にかなり強い行動規制をお願いをしなければならなくなるかもしれない」と述べた。