<オリオンビール決算発表会見要旨>主力ブランドは及第点、強化徹底する【20年8月】


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 ビデオ会議を使いオンラインで行われたオリオンビール決算発表での発言要旨は次の通り。

 早瀬京鋳社長兼CEO 夏から秋にかけてブランドを改変した。基幹ブランドのドラフト、サザンスター、ワッタ、75ビールは県内シェアを維持もしくは新市場を開拓しており、及第点を付けられる。今期もリニューアルしたザ・ドラフトがV字回復している。

 ―決算発表の遅れについて。

 亀田浩常務執行役員CFO 当社は公開会社ではない。加えて18年度までは約600人いた株主が現在は2人となり、決算情報を説明する必要がない。しかし、新聞報道などで当社の決算に県民が関心を持っていることが分かったので、説明することにした。7月後半を予定していたが、4~6月にコロナ対応策を検討し、7月から実行し始めていることもあり、予定より2週間遅れてしまった。

 ―新型コロナウイルス感染症の影響について直近の状況と対策は。

 亀田氏 4月、5月の業務用の売り上げは前年同月の20%台にとどまった。飲食店が休業、時短営業となり、かなり厳しかった。6月は対前年80%まで回復した。8月はさらに戻るとみていたが、現状は緊急事態宣言もあり戻りは弱い。予断を許さない状況だ。

 早瀬氏 主力ブランドには引き続き投資していく。製品リニューアル、新商品発売、マーケティングの強化で主力のシェアを上げていくことを徹底する。7月からスタートしたEコマースは目標の1・8倍の売り上げがある。県境を越えたビジネスも強化していく。海外・県外も新しい成長モデルを計画している。オンライン会見で物足りない部分もあったと思うが、今後も透明性をもって情報公開していく。県内最大の製造メーカーとして県経済を盛り上げるためにも、コロナ禍であってもメリハリのある投資をしていく。