那覇中学総体が再延期 14競技、9月中の開催模索


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 那覇地区中学校体育連盟(松田孝会長)は6日、臨時の常任理事会を開き、1日以降に延期していた地区夏季総体の14競技についてさらに開催を延期すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うもの。従来日程の最終日に当たる9月5日を同27日までとし、9月中の開催を模索する。同地区中体連は「子どもたちが努力の成果を発揮できる大会を頑張って開催したい」と説明した。

 開催条件として県の警戒レベルが2へ引き下げられることを挙げた。8月16日までは県教育委員会が那覇市内の中学校の部活動自粛を呼び掛けており、開催は早くても8月下旬からとなる。学校行事や進学準備もあることから、10月以降の開催は困難と判断した。

 那覇地区夏季総体は無観客での開催や選手の健康チェックシートの記録を義務付けるなどし、7月25日の体操、新体操で開幕。以降の競技についても感染予防ガイドラインを随時更新するなどして開催準備をしてきた。7月末に警戒レベルが「感染流行期」に相当する3に引き上げられたことで延期を決めていた。

 島尻や中頭の両地区は夏季総体の中止を決めている。再延期の判断について那覇地区の新垣泰司理事長は「相次ぐ大会の中止で涙する子も多い。なんとか活躍の場を努力し守りたい。それには大人たちが感染予防を徹底することが必要だ」とし、感染の封じ込めへ一般の協力を呼び掛けた。