県内最低賃金2円上げ 審議会答申


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 沖縄地方最低賃金審議会(宮國英男会長)は7日、2020年度の時給最低賃金を現行額790円から2円引き上げ792円とすることを福味恵・沖縄労働局長に答申した。労働局は今後、2週間の異議申し出期間を経て官報に公示する。異議がなければ792円とする最低賃金が10月3日にも発効する。

 地域の最低賃金より高い金額が必要と認められた特定最低賃金については、新聞、糖類製造、各種小売、自動車(新車)小売の4業種で審議の申し出があった。新聞業は835円で据え置き、ほか3業種では792円が適用される。

 専門部会では労働者側は3円、経営者側は2円の引き上げを主張し意見が割れた。本会で多数決の結果、経営者代表委員5人全員と公益代表委員4人の計9人が2円に賛成した。労働者代表委員らは最後まで3円の引き上げを主張した。