沖縄の感染状況、クラスター情報まとめ 高齢者感染の増加が顕著 60代以上が23%【8月7日】 


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 過去最多の100人となった7日の県内での新型コロナウイルスの新規感染者の内訳は60代以上の高齢者が23人(23%)に達した。県内で感染が再び確認され始めた7月8日から同月27日の20日間で60代以上は累計9人(13・2%)で、日々の割合はさらに低い。感染再拡大から1カ月、若年層の割合が依然高いものの高齢者の新規感染者の増加が顕著になった。高齢者施設などでのクラスター(感染者集団)発生が背景にあると思われる。

 7日の新規感染者は100人で、年代別内訳は10歳未満6人、10代5人、20代30人、30代14人、40代14人、50代8人、60代10人、70代5人、80代4人、90歳以上4人だった。

 感染が再拡大した7月8~27日の20日間で累計68人が新規感染したが、30代以下の若年層が41人(60・3%)で6割を占め、60代以上は1割を超えるほどだった。

 100人の居住地別内訳は、那覇市が33人で最多、次いで糸満市が16人、浦添市が11人でいずれも2桁を超えた。県内11市のうち離島も含めて10市で感染が確認された。

 そのほか、県内5保健所管内のうち南部、中部、北部、八重山の4保健所管内でも感染が確認されており、県内のほとんどの地域で感染が広がっている。

 推定感染経路は「接触者」が23人(23%)、「調査中」が77人(77%)だった。7月以降の累計では接触者は40%、調査中は58%のため、経路がまだ分かっていない割合が増えている。