コロナ感染「経路不明」70%超す 警戒レベル4に相当


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 新型コロナウイルスに感染した沖縄県内患者のうち、感染経路が不明な症例の割合が増加している。直近1週間平均の感染経路不明の割合は、8日は68・5%だったが9日には69・5%に上がった。9日に発表された新規感染者159人のうち、感染経路不明の人は116人で73%となる。

 県は新型コロナ感染症の警戒レベルの判断基準として七つの指標を策定している。9日現在、このうち3項目で第4段階の「感染蔓延(まんえん)期」に達している。感染経路不明な症例の割合も指標の一つで、70%超から第4段階となる。

 現在、第4段階の基準となっているのは入院患者数、病床利用率、直近1週間の新規感染者数。いずれも基準の数値を大きく上回っているが、現在の県の警戒レベルは第3段階「感染流行期」にとどまっている。

 那覇市松山の飲食店従業員らを対象としたPCR検査の結果が反映された9日の数値では、直近1週間平均のPCR検査の陽性率は、第3段階に当たる6・0%だった。ただ、8日までは第4段階(7%超)に達している日が続いていた。警戒レベルの判断指標ではないが、人口10万人当たりの感染者数は35・35人で、9日連続で全国最多となっている。県内での新型コロナ感染は落ち着きが見えない状況となっている。