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ゲーム会社のセガは7月29日、インターネット番組内での不適切な発言を謝罪し、その部分の修正を行いました。
これはセガの役員が、出演していたプロゲーマーに「チーズ牛丼食ってそうな感じ」とコメントをしたことに批判が集まったからでした。
一見すると、問題のないような発言にも感じますが、この「チーズ牛丼」という言葉は、オシャレでない、真面目でおとなしそうな男性をバカにするネットスラング【※1】として2020年に入りよく使われていたからです。
※1 ネットスラング … ネット上だけで通じる言葉。チーズ牛丼は略して「チー牛」などと呼ばれます。他にも海外に憧れを抱く女性を「ポカホンタス女」とバカにするネットスラングも登場しています
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仲間内では冗談として通じる言葉でも、公開の場所で使うと批判が殺到することはネット以外でもよくあります。
政治家が親しい人を集めた講演会で使った言葉が問題になることがよくありますが、これも同じ構造です。
私たちの使う言葉も、友達との間だけで通じる言葉なのか、ネットに書いても問題ない言葉なのかを意識しながら使い分ける必要があります。
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同時に、人の見た目をバカにしたり、お笑い番組のように「いじる」【※2】ことに世の中は徐々に厳しくなってきています。
「太っている」「やせている」などの体型に対する指摘、あるいは肌の色や髪の毛の質感など、その人の身体や見た目について簡単に笑ったりしてはいけないということですね。
誰しも無邪気な言葉で人に傷つけられたり、あるいは傷つける可能性があります。
言葉を使う場所と、その内容を考え続けながら適切に使っていきましょう。
※2 いじる … お笑い芸人がよく行う「相手を愛をもってからかう」行動。しかしどれだけ愛があっても、やられる側が嫌な思いをしているのであれば成立しません
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。