米軍、コロナ対策で別ホテル借り上げ 出国予定者らが利用


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ

 在沖米海兵隊が新型コロナウイルス感染症対策で北谷町の基地外にあるホテルを借り上げている問題に関し、同町で別のホテルの一部も借り上げることが12日までに分かった。海兵隊が本紙の取材に認めた。

 海兵隊によると、出国予定者のほか、入居待ちの米軍関係者や一時的に研修で沖縄に滞在する米軍関係者がホテルを利用する。現在は基地内のホテルが隔離専用になっているため、通常なら基地内のホテルを利用するような米軍関係者にも基地外のホテル利用を認めている。その場合でも、基地内で14日間の隔離を課してPCR検査で陰性を確かめた後だという。

 海兵隊は「全員が14日間の隔離と検査による陰性確認がなければ基地の外に出られない」と強調した。沖縄に居住・駐留し、一時的に沖縄の外に出て戻って来た場合でも同様の隔離と検査を義務付けている。

 入域後の隔離措置に置かれている米軍関係者や、感染した米軍関係者については「基地内に収容する」と強調した。

 北谷町議会は7月、出国者用の利用も含めてホテルを借り上げないよう求める決議を賛成多数で可決している。