沖縄米軍と市長らコロナ会議録、黒塗り多く 宜野湾市が米要望配慮


沖縄米軍と市長らコロナ会議録、黒塗り多く 宜野湾市が米要望配慮
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 在沖米軍司令官らと本島中部4市町村長が出席した新型コロナウイルスに関する会議について、宜野湾市は、調査団体インフォームド・パブリック・プロジェクトの開示請求に対し、米軍の要望に沿って半分程度を黒塗りにして開示した。県立病院の使用可能性という4月時点で県に知らされていない内容があっただけに、他に重要な情報が交わされていた可能性もある。

 市は黒塗りの理由を「公開することで米軍側との協力関係または信頼関係を著しく損なう恐れがある」と説明している。

 市によると、市が開示する予定の資料一式を米海兵隊政務外交部に送って確認してもらい、指定された箇所を黒塗りにした。

 市が会議の内容をまとめた資料に「到着より14日間行動制限」などと記載されているが、前後が黒塗りになっているため、文脈を読み取ることができない。五つある議題のうち一つも黒塗りになっており、質問と回答が全て非開示の話題もあった。