沖縄向け出発地で「検査難しい」 県要望に国は否定的「各空港で体温検査など」


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 【東京】西村康稔経済再生担当相は14日の会見で、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ観点から、旅客に対し出発地の空港でPCR検査などをするよう県側が求めたことについて「沖縄に向かう人全てにPCR検査をやるのはなかなか難しい」と否定的な見解を示した。国土交通省が羽田や関空など国内6空港で行っている出発旅客へのサーモグラフィーによる体温測定や、那覇空港での抗原検査により「水際の対応が取られている」と語った。

 厚生労働省が沖縄へ職員5人のほか、クラスター対策の専門家4人、災害派遣医療チーム(DMAT)2人を派遣しており、沖縄への支援体制を強化しているとした。

 玉城デニー知事から要請を受けた財政支援については、既に交付された緊急包括支援交付金などのほか「家賃支援も活用してほしいと伝えた」と述べた。沖縄の感染者数について「かなり高い水準で推移している中で、今後さらに逼迫(ひっぱく)する可能性がある」と話した。重症者が増えているとも語り、玉城知事と連絡を取り合いながら連携していくとした。