休校延長、受験や就活で生徒に焦り 感染拡大の影響拡大


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 新型コロナウイルスの感染予防のため、県立学校の一部臨時休校期間が延びた。高校3年生は登校するものの、1、2年生は学校に通えない日々が続く。4月も新学期が始まらずに休校に入り、8月も夏休み明け当初から休校になった。受験勉強、就職活動、部活動…。子どもたちの将来を左右するさまざまな活動に支障が出ている。

 大学進学を目指す生徒が多い県立那覇国際高校では、14日も3年生が授業を受けていた。感染リスク減のため、学級を二つに分け、教員は25分ずつ二つの教室を行き来する。生徒は自習と授業の繰り返しだ。

 濱里侑加さん(18)は「自習が多く、学校に来る意味が無い。家で過去問などを解く時間に充てたい」と不満を口にした。玉津遼真さん(17)は「仕方ないと思う」と理解を示しつつ「受験生にとっては焦りしかない」とこぼす。高校生の就職活動はまっただ中だが、例年通りの活動はできていない。那覇商業高校3年の新垣凛さん(17)は「コロナの影響で企業体験がなくなった」と悲しそうに話した。

 休校が続く1、2年生の不満も募っている。那覇市内の高校に通う高校1年の女子生徒(16)は友人5人と公園でバレーボールを楽しんでいた。「部活もできないから公園でバレーをするしかない」と笑う。「勉強も家でははかどらないし、早く学校に行きたい」と切に願った。