宜野湾の午前授業、保護者から「全て休校に」の声 感染恐れ登校控えの児童も


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 【宜野湾】新型コロナウイルス感染拡大で臨時休校を決定する自治体がある一方で、宜野湾市は市内の全小学校で28日まで午前中に授業をし、給食後に下校とする方針だ。同市では市立の2小学校で教職員の新型コロナ感染が相次いで判明した。不安に思う保護者からは「全て休校にしてほしい」との声が上がり、感染者が確認されていない学校でも登校を控える児童が出ている。

 小学校低学年の娘がいる30代女性は「(他の学校で)教職員の感染が出て心配なので、学校は休ませている」と打ち明けた。高齢の祖父母への感染リスクを考え、女性と夫が仕事を休みながら娘を自宅で見ている。女性は「学校は休みにしてほしいが、職場も簡単に休めず難しい状況だ」とも吐露した。

 教職員2人の感染が確認された学校では、不安を感じた保護者が児童の登校を取りやめ、出席率が44%になった日もあった。市教育委員会は感染が確認された学校について「保健所の指示の下、適切に対応している」と学業継続に問題はないとするが、学校関係者からは「学業より子どもの命のほうが大事だ」と臨時休校を求める意見も上がる。