コロナ禍、交通量は3割減 外出自粛が影響か 県内4月調査


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの導入や観光客の減少などの影響を受けて、沖縄本島の国道や県道で交通量が最大3割減少していたことが、沖縄総合事務局の調査で13日までに分かった。

 外出自粛要請に伴い、観光目的や買い物以外での外出が減少したためと分析している。

 緊急事態宣言中だった4月22日と26日に、移動経路や走行速度データなどを送受信する「ETC2・0」搭載車を対象に調査を実施した。

 調査結果を平日と休日で区別するため、同年1月22日と26日で比較した。

 平日の交通量は、データがない伊江村を除く本島全市町村で減少した。那覇市は車両数の減少が顕著で、3027台から2222台と約3割減だった。

 休日は那覇市で2362台から1629台と平日同様に約3割減少した。南城市など五つの市町村を除く地域でも交通量の減少を確認した。

 昨年4月18日~5月15日と今年4月16日~5月13日を比較すると、沖縄自動車道や国道、県道を走る車の速度上昇も見られた。

 国道では平日午前6~8時に平均時速が32.6キロから39.6キロ(7キロ増)に上昇し、朝夕の通勤時間帯で変化が顕著だった。