お盆の沖縄路線搭乗67%減 航空5社 8月に入り急激悪化


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新型コロナウイルスの影響でテナントの撤退や休業により閑散とする際内連結ターミナル=14日、那覇空港

 沖縄関係路線を運航する主要航空5社は17日、2020年度お盆期間(7~16日)の搭乗実績を発表した。旅客数の5社総計は、前年のお盆期間に比べて67・2%減の16万6507人だった。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大や県独自の緊急事態宣言などを受けて、各社とも8月に入ってから予約状況が急激に悪化していた。

 7月末時点の予約人数の総計は26万5604人だったが、新型コロナの感染拡大を受けた予約キャンセルが相次いだことで、搭乗実績は事前の予約数からさらに約10万人減少することとなった。

 全日本空輸(ANA)は前年のお盆期間に約30万人の搭乗実績があったが、今年は66・6%減の9万3735人と10万人を割り込んだ。7月末時点の予約数は14万5032人だった。

 日本航空(JAL)は前年同期比61・9%減の3万9894人となった。主要路線の羽田―那覇、伊丹―那覇の搭乗率はいずれも30%台だった。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)は同72・4%減の2万6685人となり、搭乗率は24・9%だった。7月末時点の予約人数は4万6059人だったが実績は約4割減となり、担当者は「沖縄の医療的な逼迫(ひっぱく)の報道もあり、沖縄に行くのを控えている人もいるだろう」と話した。羽田―宮古の搭乗率は65・2%と他路線より高く、臨時便も運航した。