拘留中の男性感染 那覇署、数十人をPCR検査 留置場の「密」リスクに懸念 


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那覇警察署

 那覇署の留置施設で拘留中の50代男性が新型コロナウイルスに感染した件で、県警は18日、感染拡大の可能性を視野に同署の留置担当職員や他の留置人など数十人を対象にPCR検査を開始した。

 県警によると50代男性は現在、本島南部の医療機関に入院療養中。聞き取り調査で複数の同署員らが男性と接触していたことが確認された。関係する署員らは自宅待機している。県警関係者は「留置施設内では複数人が同室に勾留されている。狭い留置所の中で感染者が発生すれば留置人や職員の間で感染が広がる可能性がある」と懸念を示した。

 18日までに県警全体で新型コロナ感染の疑いや体調不良などを訴える職員は少なくとも数十人に上る。県警は各署への人員補充や感染対策を強化し、これまでのところ業務に支障はないとしている。