沖縄、警戒レベル4指標で最高の「蔓延期」 病床100%超過は「退院者の報告遅れ」


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 県は19日、新型コロナウイルスの感染拡大についての七つの警戒レベル判断指標を発表した。4指標で「感染蔓延(まんえん)期」を示す第4段階となり、「病床占有率」は104・1%に達したものの、報告の遅れによる影響で満床は免れているとの認識を示した。
 一方、重症化の懸念がある「中等症」の患者について「軽症」と「重症」の2段階に分類し、それぞれ病床を確保していると明らかにした。

 県によると、全病床数は18日時点で365床で、入院中の患者数は381人となった。8日ぶりに100%を超えたが、糸数公保健衛生統括監は「(退院者の)報告の遅れがある」と説明した。病床数に対して患者数が超過するのは「数字上のもので、実際は超えていない」とした。

 重症者については、病床数が32床に対して患者数が14人で、「病床占有率」は43・8%だった。
 一方、酸素吸入を促す治療が必要となる「中等症」については、症状の軽い「軽症」の病床を81床、症状が重い「重症」の病床を65床確保しているとした。それぞれの患者数は軽症55人、重症52人としている。