東京でマリンダイビングフェア、縮小でも沖縄2店に列 「行っていいか」迷う客も


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例年より規模を縮小して開催されているマリンダイビングフェア2020=21日、東京都池袋のサンシャインシティ

 【東京】沖縄をはじめ国内外の海やダイビングの情報が集まった「第28回マリンダイビングフェア2020」(同実行委員会主催)が21日、東京都の池袋サンシャインシティ文化会館で始まった。23日まで開催されている。新型コロナウイルス対策で出店も半減して約100店。昨年まで沖縄ゾーンがあった沖縄から今年はディーズパルス沖縄とマリンハウスシーサーの2店の参加となったが、ブースには列ができた。

 例年4月に開催しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で2回延期して8月の開催となった。来場者は例年4万人ほどだが、今年は事前予約制で2万人程度の参加を見込んでいる。

 初日の21日午前は開会セレモニーが開かれ、実行委会長で日本レジャーダイビング協会会長の元衆院議長の河野洋平氏が「密には気をつけて皆さん、楽しんでほしい」あいさつした。

 玉城デニー沖縄県知事のあいさつを上間司県東京事務所長が代読し「今年は新型コロナウイルスの流行で沖縄でも観光客の皆さんを広くお迎えするのが難しい状況だが、沖縄県においてはウィズコロナの社会を見据えてダイビングなどを楽しまれる皆さんをより安全・安心な環境でお迎えできるよう努めていく」と述べた。

 ディーズパルス沖縄のコーナーで話を聞いていた、30年沖縄にダイビングで通う西村裕一さん(64)=茨城県在住=は「今年も行くつもりで航空券も取っているが、行っていいのか、歓迎されるのか心配で情報を聞いた」と話し、沖縄のダイビングでの対策などの説明を受けたという。

 マリンハウスシーサーの担当者は「ボートやペンションもしっかり対策しているので来てほしいと説明している。やっと開催され実際にブースを出せて、直接コミュニケーションが取れるのはメリットだ」と話した。ディーズパルス沖縄の説明員は「ぜひ来てと積極的に言いづらいところもあり、1年後にはぜひと話している」と複雑な表情をみせた。
【琉球新報電子版】