沖縄県酪農組合長の新里氏を解任 役員改選の実施を妨げ動議


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 沖縄県酪農農業協同組合(八重瀬町)の組合長だった新里重夫氏が、今月11日の理事会をもって組合長を解任されたことが分かった。新里氏は2007年から13年にわたり組合長を務めていた。役員改選の速やかな実施を妨げているとして理事会に組合長の解任動議が出され、賛成多数で承認された。

 総会を開いて役員改選が実施されるまでの間は、現理事の親泊清氏が組合長を務める。改選後に、新理事の中から正式に組合長が決定される。

 理事や組合長の任期は3年で、総会での選任制。任期満了となる19年6月に通常総会で役員改選が行われる予定だったが、「組合の中で意見が割れていた」(県職員)ことで役員改選の議案が否決された。新里氏は4期目の任期を超えて組合長を続けていた。

 県酪農農業協同組合は県の指定生乳生産団体であることから、速やかな役員改選を行うよう県から指導が続いている。現時点でも役員改選は行われていないため、県は引き続き実施を指導する方針。