沖縄の感染拡大、高齢者へ移行 重症化しやすく死者も増加


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 沖縄県内の新型コロナウイルスの感染拡大は、20~30代の若者から60代以上の高齢者に移行しつつある。
 
 県は21日までに、国立感染症研究所の協力を得て、7月1日から8月17日までに確定した1514人の患者の分析を流行曲線にまとめた。新型コロナウイルスは高齢者が感染すると重症化しやすく、高齢の死者が増えているのが現状だ。
 
 年齢別の発生状況では、7月後半までは20代と30代の感染が日々確認されたが8月に入ると徐々に減少。一方で60代以上の高齢者の感染が日々増加している。

 県の糸数公保健衛生統括監は発症日ベースで患者数が多かった8月1日と7月28日を「発症のピークだったと思う」との認識を示した。一方で「新規感染者の数は減少傾向にあるが重症者の数は日に日に増えている」と強調。「軽症の人が少なくなった代わりに高齢で疾患を持った重症の方が長く入院を続けている」とし、感染のピークを越えたという認識は示さなかった。

 7月27日ごろから感染者数が増えたことについては、23~26日までの4連休に開かれた会合や夜の街での県民同士の接触の可能性を指摘した。